帝国データバンクは、100業界219業種について、各業界の企業業績や経営環境に基づいた2013年度(2013年4月~2014年3月)の動向と2014年度(2014年4月~2015年3月)の展望を調査し、「業界天気図」にまとめた。
業界天気図は、最も良い「快晴」から、「晴れ」「薄日」「曇り」「小雨」「雨」、最も悪い「雷雨」まで、7段階で表した。
「快晴」「晴れ」「薄日」の3段階を「晴天」に、「小雨」「雨」「雷雨」の3段階を「雨天」に分類すると、2013年度の動向は全219業種中81業種(構成比37.0%)が「晴天」と、前年度(42業種)から39業種増加。2014年度の展望では、「晴天」は71業種(同32.4%)と、前年度から10業種減少の見込み。
また、2014年度の天気の好転・悪化状況を見ると、2013年度からの「好転」は18業種(同8.2%)にとどまり、前年度(89業種)から大幅に減少する見通し。消費税増税の影響から、住宅業界やその周辺業界、また「百貨店」「衣料品小売」といった流通・小売業界など、計31業種(前年度比+23業種)で悪化を見込む。
なお、「自動車製造」は、消費税増税後の反動減で国内市場が停滞。海外市場は引き続き好調を見込むものの、前年度に寄与した円安効果も一巡するうえ、新興国通貨安なども懸念されることから、「快晴」から「晴れ」へ悪化する見通しとした。