トヨタ、FCVの水素タンクを自主検査でコスト減
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FCVの水素タンクは700気圧もの高圧タイプであり、製造に関しては高圧ガス保安法に基づく検査が必要で、トヨタはこれまでは認定された外部機関による立会検査を受けてきた。今回、トヨタはこの種の高圧タンクとしては初めて、自社で検査できる「登録容器製造業者」としての認可を得た。
同社によるとこれまでは、タンク20個を1ロットとして外部機関の検査を受けてきた。検査は製造途中と完成後に計2回受ける必要があり、20個だと合計で1.5日もの工数を要していたという。今後は自社工場ラインでの検査が可能となるため、「生産効率の向上など、相当な原価改善につなげることが可能」(広報部)とみている。
《池原照雄》