ボルボ XC90 新型、先進の安全装備を採用…衝突安全性も向上

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新型ボルボXC90の衝突テスト
新型ボルボXC90の衝突テスト 全 12 枚 拡大写真

スウェーデンの高級車メーカー、ボルボカーズが8月27日、欧州で発表した新型『XC90』。同車には、先進の安全装備が搭載されている。

新型XC90には、2種類の世界初の安全装備を採用。一つ目の世界初は、「ラン-オフロード・プロテクション」。道路逸脱による事故の際、乗員を保護する目的で「セーフ・ポジショニング機能」を開発。ボルボカーズによると、例えば米国では、自動車乗車中の交通事故死者の半数が、道路を逸脱した事故によるものだという。

セーフ・ポジショニング機能では、車両が道路を逸脱したことを検知すると、前席のシートベルトを即座に締め付ける。車両が動いている限り、シートベルトはこの状態を保つ。ボルボカーズは、「シートとシートフレームクッションの間に設けたエネルギー吸収機能がその力を最大3分の1にまで低減。これにより、道路逸脱による事故で頻繁に発生する重大な脊椎損傷の危険性を低減させる」と説明する。

二つ目の世界初は、「交差点などでの効果的な自動ブレーキ」。すでに多くの市販車に、自動ブレーキを搭載しているボルボカーズだが、新型XC90では、この自動ブレーキが進化を果たす。

交差点などでの効果的な自動ブレーキは、交差点を右折する際などに威力を発揮。新型XC90では、交差点を右折しようとする際に、対向車線を向かってくる直進車と衝突の危険を察知し、自動ブレーキを作動させる世界初の車となる。交通量の多い都市部の交差点などでその威力を発揮。衝突の危険性を察知するとブレーキが自動で作動し、衝突を回避または、衝突を避けられない場合では被害を軽減してくれる。

さらに、車体強度も飛躍的に向上。衝突時に室内空間を完全な状態で保護し、乗員を守るために、新型XC90は車体に使われる鋼材として最も強度が高い熱間鍛造のボロン鋼を広範囲に採用し、車体強度を向上させた。

乗員スペースを構成するセーフティ・ケージには、このボロン鋼を採用し、いかなる状況の衝突でも乗員を最大限に保護できるよう設計。熱間圧延形鋼の使用量は、車体総重量の約40パーセントを占めている。

《森脇稔》

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