未来のプロジェクションマッピング…3D映像を空中に映し出す

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「HaptoMIRAGE」の外観
「HaptoMIRAGE」の外観 全 8 枚 拡大写真

 慶應義塾大学 大学院メディアデザイン研究科の舘すすむ(日偏に章)特別招聘教授、南澤孝太准教授らは1日、複数のユーザーが同時に裸眼で観察可能な3D映像を空中に投影できる3Dディスプレイ「HaptoMIRAGE」(ハプトミラージュ)を発表した。

 ユーザーは特殊な眼鏡をかけることなく、広い範囲から立体映像として観察できる。複数のユーザーが同時にそれぞれの立ち位置から適切な3D映像を閲覧可能で、約150度の広い視野角を実現している。また、ユーザーと映像の間には障害物となる構造がないため、直接手を伸ばして操作したり、空中に3Dコンピュータグラフィックスのスケッチを描いたりするといったことも可能だという。

 ユーザーの視点位置をモーションキャプチャにより計測し、その頭部位置に対応した両眼視差映像を液晶ディスプレイに表示。この映像を空間中に結像するが、このままでは左目用の映像と右目用の映像が両眼に入ってしまうため、さらに透明液晶ディスプレイを配置し、光線の進行方向を調整する仕組みだ。

 今後、公共空間におけるデジタルサイネージ、博物館におけるインタラクティブ展示、アーケードゲームなどのエンターテイメントシステムなどの分野において、活用が期待される。

 本研究は、JST戦略的創造研究推進事業の一環として行われたもので、9月2日~4日に開催されるゲーム開発者カンファレンス「CEDEC2014」(パシフィコ横浜)において展示公開される予定。

空中に3D映像を投影するディスプレイ「ハプトミラージュ」を開発 慶大

《冨岡晶@RBB TODAY》

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