奈良交通はこのほど、10月1日に実施するダイヤ改正の概要を発表した。奈良県五條市の中心部と城戸地区を結ぶ路線バスは、幻の鉄道として知られる五新線の敷地を転用したバス専用道を経由する便が廃止。並行する一般道経由のバスが増便される。
五條市中心部と城戸地区を結ぶ路線バスは現在、日本最長距離を走る路線バスとして知られる八木駅~新宮駅間の特急系統のほか、五條バスセンター~十津川温泉間を結ぶ1系統と広域病院系統、五條バスセンター~城戸間を結ぶ10系統が、いずれも国道168号経由で運行されている。一方、国道168号に並行するバス専用道では、五條バスセンター~西吉野温泉間を結ぶ11系統と、五條バスセンター~専用道城戸間を結ぶ12系統が運行されている。
このほど、専用道が老朽化に伴い9月30日限りで閉鎖されることが決まったため、専用道経由のバスは12系統を廃止。11系統も国道168号経由に変更する。一方、国道168号経由のバスは10系統を増便する。特急系統と1系統、広域病院系統などは変更しない。
バスの運行本数は現在、国道168号経由が平日9往復、土曜・休日が6往復で、専用道経由は平日5往復、土曜・休日1往復となっている。ダイヤ改正後は国道168号経由が平日14往復、土曜・休日7往復となるため、全体の本数は現在と変わらない。