【ユーロNCAP】トヨタ の欧州入門車、アイゴ 新型…最高評価を逃す

自動車 ニューモデル 新型車
新型 トヨタ アイゴ のユーロNCAP 衝突テスト
新型 トヨタ アイゴ のユーロNCAP 衝突テスト 全 3 枚 拡大写真

欧州で唯一、公的な衝突安全テストを行うユーロNCAPコンソーシアムは9月3日、欧州向けの新型トヨタ『アイゴ』の衝突安全テストの結果を発表した。

ユーロNCAPの衝突テストは、前面オフセットが64km/h、側面が50km/h、ポール衝突が29km/h、歩行者衝突が40km/hで行う。日本や米国の基準とほぼ同じ、世界で最も厳しい条件で行う衝突テストとして知られる。

2009年2月、ユーロNCAPは新評価システムを導入。評価の割合に応じて、ポイントが配分されるようになった。例えば、最重要視される「成人乗員保護性能」には、ポイントの50%を配分。「子ども乗員保護性能」と「歩行者保護性能」には各20%、エアバッグやABS、ESCなどの「安全補助装置の有無」には10%を配分する。最高評価の5つ星を獲得するためには、総合評価が90ポイント以上必要とされる。

アイゴはトヨタの欧州向け入門車で、モデルチェンジを受けたばかり。新型のユーロNCAPの衝突テストの結果は、成人乗員保護性能が31点。前面衝突では運転席と助手席ともに、ダミー人形の大腿部への傷害レベルが、5段階評価で上から3番目の「MARGINAL」。側面衝突や追突想定テストでは、最高評価の「GOOD」を得た。

また、子ども乗員保護性能が39点、歩行者保護性能が23点、安全補助装置の有無が7点。合計ポイントは100点と、最高評価の目安の90点は超えたものの、総合評価は4つ星にとどまった。

ユーロNCAPはその理由について、「前面衝突の際、前席乗員の体格やシート位置によっては、ステアリングコラムやダッシュボードなどが、乗員を負傷させるリスクがあるため」と説明している。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 車検NGの落とし穴!? シート交換で絶対に知っておくべき新ルール~カスタムHOW TO~
  2. 21車種・64万台超、トヨタ自動車の大規模リコールに注目集まる…7月掲載のリコール記事ランキング
  3. これで公道走行可能だと? BMW『M2 トラック・パッケージ』がニュルに出現!
  4. 「衝撃の価格」中国メーカーの大型3列シートSUVが話題に!「むしろ経営が心配」の声も
  5. 「復活まじうれし!」「全色欲しい」新型スズキ『GSX-R1000』発表に、SNSは話題沸騰!
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
ランキングをもっと見る