パナソニック、旧小坂鉄道で「乾電池電車」実証実験…11月

鉄道 企業動向
10月中旬完成予定の「乾電池電車」のイメージ。EVOLTAイメージキャラクターの「エボルタくん」をデザインする。
10月中旬完成予定の「乾電池電車」のイメージ。EVOLTAイメージキャラクターの「エボルタくん」をデザインする。 全 2 枚 拡大写真

パナソニックは9月8日、同社の乾電池シリーズ「EVOLTA(エボルタ)」の長持ち・パワー実証実験の一環として、乾電池を動力とした電車を1両製作し、有人走行させると発表した。

同社は2013年、EVOLTAを使って世界一長いプラスチックレール(プラレール)を走破するギネス世界記録に挑んだが、今回は実際の鉄道線路を走ることができる車両を製作。「エボルタ電池鉄道」としてさらなる挑戦を行うことになった。

秋田県立大学と共同で製作されるという車両は、車体寸法が幅1.6×高さ2.2×長さ4.1m。車体には特殊強化段ボールを使用し、空車重量は約500kg、定員は10人となる。動力源はEVOLTA単1形乾電池のLR20EJを使用する。

車両の完成は10月中旬を予定しており、11月2日に小坂製錬小坂線(小坂鉄道)の線路を使用してチャレンジ走行を行う。走行距離は8kmの予定。2日の運転が中止になった場合は翌3日に運転される。

小坂鉄道は大館(秋田県大館市)~小坂(小坂町)間22.3kmを結んでいた鉄道路線。同和鉱業(現在のDOWAホールディングス)から分離した小坂製錬が運営していたが、1994年に旅客列車の運行を終了。2008年に貨物列車の運行も終了し、2009年には正式に廃止された。線路は現在もほぼ全区間で残っている。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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