JR東日本、き電線に無線式温度センサー導入…来春から常磐線に

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無線式温度センサーによるメンテナンス方法(右)は列車で巡回しながら温度データを収集。従来のサーモカメラを使う方法(左)に比べ効率的にデータを収集できる。
無線式温度センサーによるメンテナンス方法(右)は列車で巡回しながら温度データを収集。従来のサーモカメラを使う方法(左)に比べ効率的にデータを収集できる。 全 1 枚 拡大写真

JR東日本は9月10日、日立製作所と共同で開発した無線式温度センサーを導入すると発表した。2015年4月から、先行区間として常磐線北千住~我孫子間に導入。変電所から電車に電気を流す電線(き電線)の接続金具に取り付ける。

JR東日本によると、無線式温度センサーは温度測定データを無線で送信する装置。太陽電池で動作し、データは携帯型データ収集装置(リーダー)やタブレット端末で受信する。最高130km/hで走行する列車からデータを収集できるほか、センサーを変えることで温度以外の測定も可能だ。

き電線は数100メートルの長さのものを接続金具でつないでおり、安全維持のため接続金具の温度管理が重要になる。接続金具の温度管理は現在、サーモカメラを使って1カ所ずつチェックしているが、無線式温度センサーを接続金具に取り付けることで、作業員がリーダーを持って列車に乗車し、列車で巡回しながら効率的に温度データを収集できるようになるという。

JR東日本は先行導入の検証結果を踏まえ、他の線区への導入も検討する方針。効果的な設備メンテナンス手法の確立を目指す。

《レスポンス編集部》

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