IHIは、70~110席クラスのリージョナルジェット機に搭載されている民間航空機エンジン「CF34」のモジュール累計出荷台数が4000台を達成したと発表した。
「CF34」は、ゼネラル・エレクトリック(GE)が中心となって開発、設計、製造する民間航空機エンジンで、IHIは「CF34-8」シリーズと「CF34-10」シリーズに、エンジン全体の約30%のシェアで参画。低圧タービンモジュールや高圧コンプレッサ後段部分、シャフトなどエンジンの主要部位を担当している。
「CF34-8」シリーズは、70~100人乗りクラスの民間航空機用に開発された航空機エンジンで、2001年から商業運航を開始し、ボンバルディアの『CRJ700/900/1000』やエンブラエルの『ERJ170/175』に独占搭載されている。
「CF34-10」シリーズは、80~110人乗りクラスの民間航空機用に開発された航空機エンジンで、2005年から商業運航を開始し、エンブラエルの『ERJ190/195』、中国のコマック『ARJ21』に独占搭載されている。
同社は「CF34」の累計出荷台数4000台を記念し、民間航空機エンジンの主力工場のひとつである瑞穂工場(東京都西多摩郡瑞穂町)で記念式典を実施した。