JR西日本、湖西線の強風対策を強化…防風柵延長と折返し設備新設

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JR西日本は湖西線の強風対策を強化。防風柵の設置区間を延長する。図は既存の防風柵と今回の新設区間
JR西日本は湖西線の強風対策を強化。防風柵の設置区間を延長する。図は既存の防風柵と今回の新設区間 全 3 枚 拡大写真

JR西日本は9月17日、湖西線の強風対策を強化すると発表した。防風柵を延長するほか、途中の和爾駅(滋賀県大津市)に折返し施設を整備する。同線は強風による運行規制が多発していることから、柵の延長と折返し施設の設置で安定輸送の確保を図る。

防風柵は、新たに志賀~比良間(大津市)の山側約2.5kmに設置する。柵は強化プラスチック製で、高さはレール面から2m。同線では2008年に比良~近江舞子間約2.9km、2012年には近江舞子~北小松間約1.3kmに防風柵を整備しており、今回の延長で全線の防風柵総延長は約6.7kmとなる。完成は2016年1月を予定している。

防風柵の延長後は、風速20m以上で徐行、25m以上で運転見合わせとなる現在の強風規制値を、風速25m以上で徐行、30m以上で運転見合わせに改める。同社によると、柵の整備により志賀~比良間の運転見合わせ時間がおおむね3分の1以下になると想定しているという。

折返し施設は、和爾駅の上下線の間に渡り線を設け、京都方面への折り返し運転ができるようにする。現在、和爾以北で運転見合わせの際には堅田駅で折返しているが、折返し施設の整備後は堅田・和爾の両駅で折返し運転ができるようになり、京都止まりとなっていた新快速も堅田駅まで運転できるようになるという。完成は2019年春を予定している。

《小佐野カゲトシ@RailPlanet》

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