EVEX14のレスクのブースでは、電動スクーターとロッカータイプの急速充電器が展示されていた。
2輪のスクーター、スカルピーナは弧型のアルミチューブを使ったフレームを使い、インホイールモーターでステップの下にバッテリーを搭載している。3輪のエコキャリーも基本的なフレーム構造は共用しているがルーフを備えており、リアのトランクもより大型だ。こちらもインホイールモーターで左右独立式になっているのでスイングするし、モーター2基なので結構強力で軽快に走るようだ。
ユニークなのはバッテリーのレンタルシステムを提案していることだ。充電ロッカーには充電済みのバッテリーが収納されており、利用者は登録してスマホの専用アプリから充電済みのバッテリーがあるロッカーに行くことで、バッテリーを交換することにより充電の待ち時間ナシに走行を続けることができる。さらに現在の充電量から走行可能な範囲と充電ロッカーの位置を知らせるマップを表示することで、電欠を防止することも考慮されている。
同社は、この充電ロッカーを自社でネットワークを構築するのではなく、特定のコミュニティでバッテリーを共用するインフラとして提案している。「e-プラットフォーム」と名付けられたこのバッテリーインフラは、ガソリンスタンドやバイク店など自動車関連の店舗だけでなく、コンビニなどで集客効果も狙えることから、様々な業種に参入のメリットがありそうだ。
同社によれば、2015年よりサービスを開始する予定とのこと。利用者にとっても高価なバッテリーを買い替える負担が軽減されるなど、メリットは多い。電動スクーター普及にはこうしたユニークなアイデアが必要だと思わせてくれた。