シーメンス、米サンフランシスコのライトレール車両175編成を受注

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ドイツ・シーメンスは米サンフランシスコ交通局からライトレール向け車両175編成を受注。画像はデザイン案3種のイメージで、どのデザインを採用するかは市民の意見を取り入れて交通局が決定するという
ドイツ・シーメンスは米サンフランシスコ交通局からライトレール向け車両175編成を受注。画像はデザイン案3種のイメージで、どのデザインを採用するかは市民の意見を取り入れて交通局が決定するという 全 3 枚 拡大写真

ドイツの鉄道車両大手シーメンスはこのほど、米サンフランシスコ市交通局(SFMTA)から、「Muni(ムニ)メトロ」として知られる軽量軌道交通(ライトレール)向けの電車175編成を6億4800万ドル(約705億円)で受注したと発表した。

175編成の発注に加えて85編成の追加オプションも含めると、米国でのライトレール車両の発注としては過去最大級という。

車両は同社が北米向けに開発したライトレール車両「S200」のサンフランシスコ向け仕様で、プラットホームのある路線を運行するため高床式の2車体連接車。全長は約22.8m、幅は2.68mで定員は203人、営業最高速度は80km/hとなっている。

イメージイラストには3種の外観デザイン案が描かれており、どのデザインを採用するか一般市民の意見も取り入れて交通局が決める予定という。製造は同社のサクラメント工場(カリフォルニア州)で行われ、第1陣は2016年に納入される見込みだ。

シーメンスは北米のライトレール車両の約3分の1を製造しており、同社によると現在は17都市で1300両超が使用されている。

Muniメトロは市内中心部では地下、それ以外では路面を走行するライトレールで、サンフランシスコ市内に115.1km・全7系統の路線網がある。交通局のデータによると、2012年の平日1日あたりの利用者は約17万3500人。ボストンとロサンゼルスに次いで全米で3番目に利用者の多いライトレール路線という。

《小佐野カゲトシ@RailPlanet》

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