イスラム過激派組織「イラクとシリアのイスラム国(ISIS、イスラム国)」のジハード(聖戦)に参加するマレーシア人が増えている問題で、マレーシア当局はISISに合流しようとしていた3人を未然に拘束したことを公表。改めてイスラム過激派に対する断固たる姿勢を示した。
逮捕されたのはパハン州出身の建築家とペルリス州出身の技術者、クランタン州出身の商店主で、25日にトルコに向けて出発するためにクアラルンプール新国際空港(KLIA)に現れたところを警察本部対テロリスト部によって拘束された。年齢は26-42歳で、トルコ経由でシリアに入る計画だったとみられる。これによりISIS合流を企てたとして逮捕された容疑者数は4月28日以降で22人に上った。
これに先立つ24日に開催された国連安全保障理事会では、加盟国に対してISISへの合流及び既存メンバーの帰国を防止するための移動制限を可能にする法整備を義務づける決定を行った。
国連安保理会議に出席したアニファ・アマン外相は、マレーシアがISISをテロ集団と規定しており、これを支援する行為を禁じていると言明。国際社会と提携して取り締まっていく考えを示した。