『トヨタAB型フェートン』という車を知っている人はほとんどいないかもしれない。トヨタ自動車が1936年~38年にかけて生産した車で、その数は353台。当時の販売価格は3300円で、ほとんどを旧日本陸軍に納めた。
その車が9月27日、タミヤの模型として復活した。35分の1モデルで、全長は139mm。丸みを帯びたフロントグリルや、滑らかな曲線を描く前後のフェンダーなど、流線型と呼ばれた優雅で堂々とした姿を再現した。
「つくりに当たって、トヨタさんの協力を得て、資料を入念に調べ、実車を計測しました。非常に完成度が高いと思います。それにつくりやすいように、部品点数をできるだけ抑えました」と同社関係者は説明する。価格は2400円だ。