パナソニックは、スペインの自動車用ミラーサプライヤーであるフィコサ・インターナショナルと資本業務提携することで合意したと発表した。
資本提携の一環としてパナソニックは、フィコサによる第三者割当増資を引受けるとともに、フィコサの筆頭株主であるフィコサ・インバージョンが保有するフィコサ株式の一部を取得して、発行済株式総数の49%を取得する予定。
パナソニックとフィコサは、両社が保有する映像技術・ノウハウとパナソニックの持つ映像技術、フィコサが保有するミラー技術、実績を融合して快適で安全な運転をサポートする電子ミラー事業の早期立ち上げを目指す。
ADAS(先進運転支援システム)分野を含めた包括的協業に発展させることも視野に入れている。
また、パナソニックは、将来的に過半数を超える株式の取得や、技術面での提携強化について検討を継続する。
今回の提携では、フィコサが保有する欧米自動車メーカーへの販売力を活用し、パナソニックのディスプレイオーディオなど、車載マルチメディア機器や車載用デバイス事業拡大を加速させるクロス販売活動が含まれる。フィコサは、特に日系自動車メーカー向けビジネスに強いパナソニックを活用し、カメラ洗浄システムやテレマティックス制御ユニット、電子シフターなどの特徴ある製品の販売を促進していく。
両社は関係当局などの承認を経て2015年3月末までに資本業務提携を開始することを目指す。