ルノー・ジャポン、販売好調で前年比140%に…キャプチャー、ルーテシア 牽引

自動車 ビジネス 国内マーケット
ルノー・ジャポン代表取締役社長の大極司氏
ルノー・ジャポン代表取締役社長の大極司氏 全 8 枚 拡大写真

ルノー・ジャポンは来年早春に、ニュルブルクリンクの量販FF車最速ラップを記録した『メガーヌルノー・スポーツ(以下RS)トロフィーR』など3台の限定車を発売する。その発表席上で1日、同社代表取締役社長の大極司氏は直近のセールス状況と活動について明らかにした。

「日本のマーケットは消費増税後、軽自動車、ハイブリッド、高級車の3つのセグメントについては、既に回復してきている。しかし、輸入車の中・小型車、とりわけルノーの主戦場としている200万円~400万円のプライスゾーンセグメントは、8月までの累計で対前年比マイナス30%と非常に苦戦している」と分析。

しかし、「ルノーは対前年比約140%(2188台から3119台)と好調に推移している。その牽引力となっている商品は、昨年の9月に導入した新型『ルーテシア』、『ルーテシアRS』、そして、2月に導入した『キャプチャー』だ」と好調さをアピールした。

これらモデルに共通するのは、「ルノーの新しいデザイン戦略に基づいた素晴らしいデザインで、ヨーロッパ各地を始め、日本でも高い評価を得ている」とし、「デザインは、スペックや燃費といった数字や言葉では表せないもので、好き嫌いもある。しかしこうしたエモーショナルなバリューこそが、クルマにとって大事なものだと思う。この新しいデザインがこれからのルノーの強い武器になっていくと確信している」と述べる。

また、ルノー・ジャポンは、販売面だけではなく、“好きを走れ”というスローガンのもと、RSジャンボリーやカングージャンボリーなど様々なイベント活動を行っている。大極氏は、「こうしたワクワクするような楽しい場の提供も、我々ルノー・ジャポンの使命ではないかと思っている」と話す。

更に、「我々はフランスのメーカーなので、フランスの文化を日本の皆さんと共有したいと考え、現在パティシエとして有名なピエールエルメパリとコラボレーションしている。そして、今後もこうしたフランスのブランドとたくさんコラボレーションしていきたいと考えている」と語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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