【BMW i3 試乗】レンジエクステンダー車、しっかりした操舵感と超低重心の快適な走り…島崎七生人

試乗記 輸入車
BMW i3 レンジエクステンダー装備車
BMW i3 レンジエクステンダー装備車 全 9 枚 拡大写真

『i3』レンジエクステンダー装備車は発電用の直列2気筒の647ccエンジンをリヤに搭載する点が特徴だ。ガソリンはハイオク指定で9リットルが満タン。プラグインレンジでの走行距離は196.1km、車重はEV版+130kgの1390kgだ。

【画像全9枚】

走りの感覚自体は、基本的にEV版と変わらない。ヒュルルル、シュウーンと涼しい顔のまま走り出す『i3』のそれだ。山道の試乗で改めて実感させられるのは、このクルマの超低重心の車両レイアウト。

バッテリーやメカを組み込んだ足元のドライブモジュールと、CFRP(炭素繊維強化樹脂)で出来た上屋(パッセンジャーセル)は、ちょうど底に重りの入った“起き上がり小法師”のようなバランスで、EV版以上に、頭は軽いが重心の低さを生かして、スッ、スッと軽やかな身のこなしをみせる。

狭幅/大径タイヤ(前:155/70R19、後:175/60R19)の縦長な接地面は、細身の外観から想像する以上の粘りを見せ、ステアリングフィールにはしっかりとした操舵感がある。試乗車は走行距離が伸び、足回りの馴染みも出てきたようで、EV版との車重差もあり、路面を問わず極端な硬さは感じなかった。

眼前のメーターパネルには、バッテリー残量表示と並んでガソリン残量と走行可能距離を示す横バー表示が追加され、2つの数字を足した値が走行可能距離に。ノブを捻って操作するシフトスイッチがステアリングコラムに備わるなど、新機軸が採用されるが、かつて『7シリーズ』のコンソールから初めてシフトレバーが消え、呆然とさせられたあの感覚はなく、乗り込んで、サッと走り出せる。

日本の軽ハイトワゴン顔負けの、センターピラーレスの広いドア開口部、出自に説得力のあるリサイクル素材でできた内装など、清潔感のある室内の居心地は、実用コンパクトカーとして捉えても快適で、この先進感は現状で他車を圧倒してもいる。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

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