「車載器だけのメーカーから脱却する」…富士通テンがつながるサービス「フューチャーリンク」を推進する理由

自動車 ビジネス 企業動向
Future Linkの構想
Future Linkの構想 全 8 枚 拡大写真

富士通テンは、10月15日におこなった新製品発表記者会見で、通信ネットワークを活用して新たしいモビリティライフを提供することを目的に、「Future Link」(フューチャー リンク)と総称するサービスを推進していくことを明らかにした。

このFuture Linkは、2012年に策定した「VISION2022」をもとに、「快適・利便」「安心・安全」「環境」の3つの事業領域を持つ富士通テンの強みと、富士通グループの情報通信技術(ICT)を生かしたVehicle-ICT事業の推進が核となっている。

同社の山中明社長は、会見の席上で「当社は快適・利便の面ではAVNに代表されるインフォテインメントを、安心・安全ではセンシング関係を、そして環境ではエンジンのECUを初めとするクルマ自体の制御関係を手がけている。クルマがどんどんICT化していくなかで、当社としては車載器を作るだけのメーカーから脱却し、つながる車載情報機器やサービスを提供してクルマの価値を高めていくことに貢献したい」と説明。

富士通テンがFuture Linkで目指す提供価値としては、パーソナライズの深化によるシームレスなコンテンツ閲覧環境、センシング技術を活用した予防安全警告などの提供、そして自動車やドライバーから取得したデータの活用などを挙げた。

山中社長は、「(Futute Linkの)名称は社内公募をかけ数百の応募があり、若い人たちの感性も含めて名称を決めた模索した。最終的には“未来につながる”サービスを提供していくんだという思いを込めたものにした」とエピソードを交えつつ、「Futute Link第1弾の商品群が2014年に登場した通信ユニット付属のSZシリーズ。今後も当社はFuture Linkの世界を進化させていきたい」と抱負を述べて通信連携によるナビサービスへの注力を明らかにした。

《北島友和》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 内装はまるで「地中海のヨット」! VWが新型キャンピングカー『グランドカリフォルニア』発表へ
  2. 新世代MINI『クーパー』と『エースマン』に全身ブラックの「モノクローム」登場
  3. 航続262kmの新型電動バイクが約10万円から、ビンファストが2モデル発表
  4. トヨタ、愛知県豊田市に新車両工場を建設へ…2030年代初頭稼働めざす
  5. もしも「タイプ992」が初代911をオマージュした世界線だったら…? ウクライナのデザイナーが再解釈
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
ランキングをもっと見る