シリアやイラクで勢力を拡大しているイスラム過激派、イスラム国(IS)シンパのウエブサイトに触発されたマレーシアの孤独な若者が国内でテロ活動を行う恐れが高まっており、ブキ・アマン警察本部はこうしたウエブサイトの撲滅に力を入れている。
警察はすでにアルカイダを含むいくつかのテロ・グループを賛美する12のウエブサイトを特定した。これらのサイトがイスラム国のシリアやイラクにおける武装闘争に参加した数名にも影響を及ぼしたとみられる。9月25日にはイスラム国参加のためトルコに向け出発しようとしていた3人がクアラルンプール新国際空港(KLIA)で逮捕され、最近では14歳の男子学生が勧誘を受けていたことが明らかになった。
警察はマレーシア通信マルチメディア委員会(MCMC)と協同でこれらのサイトを監視しており、メンバーを勧誘するだけでなくテロや過激思想の宣伝を行っているとみているという。
テロ対策チームの幹部は、中国・昆明駅で起きた29人が死亡したテロのような事件がマレーシアでも起こる可能性があると指摘。たとえナイフだけでも人を無差別殺傷し、国家安全を揺るがせる可能性があるとした。
イスラム国が、イスラム国をターゲットとした爆撃に参加する意向を示している米国とフランスで地下鉄を狙った無差別攻撃計画をたてているとの情報が流れている。
警察はこれまでにイスラム国に関与したとみられるマレーシア人23人を逮捕したと発表していたが、15日、新たに13人を新たに逮捕していたことを明らかにしている。
(ザ・スター、10月15日)