【リコール】三菱 パジェロ、エンジンECUやターボチャージャに不具合

自動車 ビジネス 企業動向
三菱・パジェロ
三菱・パジェロ 全 4 枚 拡大写真

三菱自動車は10月16日、『パジェロ』のタイミングチェーンテンショナーなどに不具合があるとして、国土交通省にリコール(回収・無償修理)を届け出た。

対象となるのは、『パジェロ』1車種で、2008年9月1日~2014年3月24日に製造された8871台。不具合部位はタイミングチェーンテンショナー、エンジン制御用コンピュータ(エンジンECU)、ターボチャージャの3か所。

タイミングチェーンテンショナーについては、張力調整機構の構造が不適切なため、タイミングチェーンにかかる張力が不足して、エンジン駆動中に異音が発生することがある。そのため、そのままの状態で使用を続けると、タイミングチェーンが破損し、最悪の場合、エンストして再始動できなくなるおそれがある。

全車両、タイミングチェーンテンショナーを対策品と交換する。また、タイミングチェーンシステムを点検し、損傷が確認された場合は、システム一式を新品と交換する。

エンジンECUについては、燃料噴射プログラムが不適切なため、燃料噴射の学習機能が正常に機能しないことがある。そのため、DPF(ディーゼル粒子状物質除去装置)に過剰に煤が堆積し、そのままの状態で使用を続けると、最悪の場合、エンストして再始動できなくなるおそれがある。

エンジンECUのプログラムを対策品に書き替え、燃料噴射学習を実施するとともに、DPFを点検し、煤が過剰堆積しているものは新品に交換する。また、メンテナンスノートの「コモンレール噴射システム噴射量補正」点検整備方式のページにシールを貼り付け、正しい記載内容に訂正する。なお、エンジンECUが対策済みの車両は、メンテナンスノートの訂正のみを実施する。

ターボチャージャについては、可変ノズルベーンを駆動するリンク部の耐食性が不十分なため、当該リンク部が発錆して固着する場合がある。そのため、エンジンECUが過給圧異常を検出してエンジン警告灯が点灯し、出力制限を伴うフェールセーフモードに入るとともに、排気ガス濃度が基準値を超過するおそれがある。

全車両、ターボチャージャの可変ノズルベーンを駆動するリンク部のターンバックルを対策品と交換し、エンジンECUのプログラムを対策品に書き替える。

不具合はタイミングチェーンテンショナーで10件、エンジンECUで69件、ターボチャージャで9件発生。事故は起きていない。市場からの情報により発見した。

《纐纈敏也@DAYS》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. マツダ『CX-5』新型を欧州で発表…日本では2026年中に発売
  2. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  3. VWの高性能小型EV『ID.3 GTX』、2代目ゴルフに着想の「FIRE+ICE」限定発売へ
  4. 真夏のダッシュボードが20度以上低下!? 驚きの遮熱サンシェード新時代[特選カーアクセサリー名鑑]
  5. ダイハツの新型『ムーヴ』が絶好調!「スライドドア化は正解」「やるじゃんダイハツ」と評価の声
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  3. リチウムイオン電池の寿命を2倍に、矢崎総業、バインダフリー電極材料を開発
  4. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  5. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
ランキングをもっと見る