【トヨタ PONAM-31 発売】友山常務「自動車エンジン採用は重要」

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トヨタ・PONAM-31
トヨタ・PONAM-31 全 18 枚 拡大写真

トヨタ自動車は10月10日、新型プレジャーボート『PONAM-31』を発売した。パワーユニットに『ランドクルーザー プラド』用の3.0リットル直列4気筒ディーゼルエンジンを2基搭載しているPONAM-31。トヨタのマリン事業も担当する友山茂樹常務役員は「自動車エンジンの採用は重要」と述べた。

開発にあたり、トヨタならではのボートを作るために重要視したのは、「弊社のクルマづくりにも共通する“操る楽しさ”の徹底追及」であったと友山常務は言う。加えて自動車用エンジンを搭載するメリットを「排ガス規制対応などの環境性が高く、かつ静粛性にも優れているため快適だ」と説明した。

開発テストを担当したのは、レーシングドライバーの飯田章さん。エンジンのフィーリングを伺うと「エンジンのもともとの出来の良さは期待以上。そのおかげで予想を上まわるスピードが出る」とのコメント。

続けて飯田さんは「PONAM-31の加速の強さは、このエンジンだからこそできた。自動車用であるだけにスピードとレスポンスの良さも兼ね備えている。これらは、“操る楽しさ”の具現化にとって大切だ」と述べた。

ちなみにPONAM-31の上位機種である『PONAM-35』にもランドクルーザー用のV型8気筒ディーゼルが採用されている(2基搭載、1基あたり370ps)。ボートの特性上、エンジンには高い回転域での持続した運転が求められる。その運転に耐えられるという事実は、“ランドクルーザーはそれだけタフな自動車”との裏付けにもなる。

ランドクルーザーシリーズの親、小鑓貞嘉チーフエンジニアが語った「ランクルは絶対に壊れない。たとえ故障しても、なんとか帰って来られる」との言葉は、単なる売り文句ではないようだ。

《阿部哲也》

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