【ボルボ S60/V60 ポールスター】世界限定750台の理由

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ボルボ S60ポールスター
ボルボ S60ポールスター 全 16 枚 拡大写真

全世界で750台、日本では90台限定で発売したボルボ『S60/V60 ポールスター』は、今後もカタログモデルにはならないという。

このポールスターはボルボのレースパートナーであるポールスター社で製造しているのではなく、ボルボの工場で生産されている。その理由について、ボルボ・カー・ジャパンコーポレート・コミュニケーション部の相良賢一さんは、「正規のボルボ車としてディーラーで販売するので、品質管理や品質保証など、メーカーとしてユーザーに安心して乗ってもらえるようにするため」と説明。

相良さんによると、「プロトタイプの開発や、パーツの組み合わせ、クルマの性格、チューニングの方向性はポールスターがイニシアチブを取って決めた。その後、ある程度のターゲットスペックができてからは、ボルボの量産を担当するチームが引き継ぎ、購買の交渉や品質のチェックなどを行うことで、通常のボルボ車と同じ保証、サービスを受けられるようになっている」と話す。

しかし、「カタログモデルとして量産はあまり考えていない」と相良さん。それは前述のとおり通常のカタログモデル以上の手間暇がかかることから、現状ではかなり難しいのだ。

今回のターゲットスペックは、「50人ほどの小さいポールスターのレーシングチームメンバーが、四六時中、オールシーズン自分たちが乗って、ワクワクする、乗りたいと思うクルマだ」と述べる。「もちろんサーキットや、天気の良い日曜日の午後のワインディングロードだけが楽しいクルマではなく、日常いつでも、365日楽しく乗ることができるクルマに仕上げているのだ」と語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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