元ランチアデザイナー、自動運転の普及へコンソーシアム設立「大きなジャンプ必要」…EDデザイン

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ランチア・ネア
ランチア・ネア 全 8 枚 拡大写真

オートデスクが主催するAutomotive Innovation ForumにEDデザインCEO兼デザインディレクターのマイケル・ロビンソン氏が来日。EDデザインが考える将来の自動運転車について語った。

EDデザイン社は、自動車/輸送業界のデザインおよびエンジニアリング会社で、マイケル・ロビンソン氏はベルトーネ、フィアット、ランチアなどでデザインディレクターを務め、現在はEDデザインのCEO兼デザインディレクターである。

EDデザインはMAAL(モバイル・オートノマス・オートモービル・ラボラトリー)というコンソーシアムを始めるという。これは、自律走行車を実験・開発するためのコンソーシアムだ。

なぜこのMAALを始めようと考えたのか。ロビンソン氏は、「自動走行車、自動運転車に関しては、1998年から考え、2000年にランチア『ネア』をデザインしたが、実現には至らなかった。しかし近年、他社ではこの自動走行車、自動運転車を開発していることから、30年前から考えていた私も、実際に開発しなければならないと思った」と話す。

世の中が自動運転の方向に向かっている理由について、ロビンソン氏は大きく二つあるという。「まずひとつは、毎年120万人の人たちが交通事故で亡くなっていることだ」。そしてもうひとつは、「いわゆるデジタル技術がどんどん発達して、自動走行車、自動運転車の開発が大きく進んだことにある」と述べる。

「現代のデジタル技術を用いれば驚くべきクルマができるはずだが、実際に自動車メーカーは、本当に少しずつしか進めていない。あまりにもスローなので、ここで大きなジャンプをしなければいけない、新しい世界のものを作ろうと、MAALをスタートしようと思った」とそのきっかけを語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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