フィアット クライスラー オートモービルズ(FCA)の取締役会は10月29日、傘下のイタリアのスーパーカーメーカー、フェラーリをグループから分離・独立させ、フェラーリの株式の一部を上場する計画を公表した。
フィアット クライスラー オートモービルズは10月12日、イタリアの自動車大手のフィアットと、米国の自動車大手のクライスラーグループが統合して誕生した新会社。
フィアット クライスラー オートモービルズを親会社とし、グループ傘下に多くの自動車メーカーやブランドを擁する。もともと、フィアットの子会社だったフェラーリも、そのひとつ。
今回、フィアット クライスラー オートモービルズは、フェラーリをグループから分離・独立させ、その株式の一部を上場する計画を発表。FCAの取締役会によると、2015年内にフェラーリを分離・独立させ、株式10%の上場を目指す。残りの90%は、FCAの株主に分配するという。
フェラーリの株式は、米国と欧州で上場する予定。フィアット クライスラー オートモービルズのセルジオ・マルキオンネCEOは、「FCAは2014-2018年の事業計画の達成を目指している。FCAからフェラーリが分離・独立することは、正しい判断」とコメントしている。