米国の自動車大手、クライスラーグループの新型セダン、クライスラー『200』。同車の日本車を意識した米国向けCMが、話題になっている。
新型クライスラー200は2014年1月、デトロイトモーターショー14で発表。クライスラーグループと提携関係にあるイタリアの自動車大手、フィアットとの相乗効果を生かして開発された。フィアット傘下のアルファロメオの『ジュリエッタ』と、車台を共用する。
新型200には、2種類のガソリンエンジンを設定。「タイガーシャーク」と呼ばれる2.4リットル直列4気筒は、フィアットが開発した「マルチエア」技術を導入。最大出力184ps、最大トルク23.9kgmを発生する。3.6リットルV型6気筒「ペンタスター」は、最大出力295ps、最大トルク36.2kgmを引き出す。
クラス唯一の9速ATが標準装備されるのは、新型クライスラー200の大きな特徴。この9速ATは、クライスラーグループが自社開発したもの。同社によると、先代比で燃費は最大13%改善しているという。
10月25日、クライスラーは新型200の最新CM映像を、公式サイトを通じて配信。タイトルは、『Japanese Quality』で、日本車並みの品質をアピール。クライスラーはここ数年、米国車でありながら、「America's Import.」という表現を広告などで使用してきた。今回は米国でのCMにもかかわらず、日本語を使い、強いインパクトを与えている。