【全日本ロード 最終戦】中須賀克行、史上3人目のシリーズ3連覇達成

モータースポーツ/エンタメ モータースポーツ
中須賀克行(ヤマハ)
中須賀克行(ヤマハ) 全 2 枚 拡大写真

全日本ロードレース選手権最終戦が11月2日、鈴鹿サーキットで開催され、JSB1000は中須賀克行(ヤマハ)が第1レース優勝、第2レースで2位を獲得。シリーズ3連覇を達成した。

ウエットレース宣言が出されたもののドライ用スリックタイヤでの戦いとなった第1レース。中須賀はスタートで珍しくミスをしてしまいポジションを下げるが、オープニングラップを終えるまでにトップ加賀山就臣(スズキ)に次ぐ2番手へと挽回。そして3周目の逆バンクでは高橋巧(ホンダ)に抜かれて中須賀は3番手となるが、この周の西ストレートから130Rで中須賀は一気にトップに浮上する。

この後は、中須賀と高橋の一騎打ちとなるが、ウエットレース宣言のために12周に減算されたレースの11周目、中須賀は2分08秒365のファステストラップを叩き出すと、最終ラップにはバックマーカーを利用して高橋との差を開き今季4勝目をマークした。

レース1の結果、ポイントリーダーの中須賀は、ランキング2位の高橋に10ポイントの差をつけて第2レースに臨むことになった。しかしこのレースは、事前に雨が降ったことにより路面コンディションが一変。ウエットコンディションとなり、10周で争われることになった。

ホールショットを奪ったのは山口辰也(ホンダ)だったが、オープニングラップでの攻防で高橋がトップに立ち、中須賀は2番手で戻ってくる。そして第1レースと同様に高橋と中須賀が後続を引き離しにかかるが、4周目の2輪シケインで高橋がコースオフ。その後、トラブルにより高橋がマシンを止めると、この瞬間に中須賀の国内最高峰クラスでの3連覇が決定した。

高橋がマシンを止めた後、中須賀はトップを独走するが、そのラップタイムを上回るタイムで加賀山が急接近。そして8周目の130Rで加賀山にトップの座を明け渡すが、その後は無理に追うことはせずにリスク回避の走りに徹して2位に入った。

中須賀は、平忠彦氏、藤原儀彦氏に続き史上3人目となる国内最高峰クラスでの3連覇を達成。さらに史上初となる最高峰クラスで5回目のチャンピオンを獲得した。

■レース1
1位:中須賀克行(ヤマハ)
2位:高橋巧(ホンダ)
3位:山口辰也(ホンダ)
4位:柳川明(カワサキ)
5位:渡辺一樹(カワサキ)
6位:津田拓也(スズキ)

■レース2
1位:加賀山就臣(スズキ)
2位:中須賀克行(ヤマハ)
3位:津田拓也(スズキ)
4位:山口辰也(ホンダ)
5位:中冨伸一(ヤマハ)
6位:渡辺一樹(カワサキ)

■ポイントスタンディング
1位:中須賀克行(ヤマハ)187P
2位:高橋巧(ホンダ)152P
3位:津田拓也(スズキ)135P
4位:山口辰也(ホンダ)128P
5位:加賀山就臣(スズキ)127P
6位:柳川明(カワサキ)126P

《纐纈敏也@DAYS》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. セリカに次ぐ「リフトバック」採用のカローラは、50年経ってもスタイリッシュ【懐かしのカーカタログ】
  2. ようやくですか! 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』日本仕様初公開へ…土曜ニュースランキング
  3. トヨタ『ランドクルーザー300』初のハイブリッド登場!実現した「新時代のオフロード性能」とは
  4. 【マツダ CX-60 XD SP 新型試乗】やっぱり素のディーゼルが一番…中村孝仁
  5. シートに座ると自動で送風開始、取り付け簡単「クールカーシート」2モデルが発売
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  2. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  5. 「あれはなんだ?」BYDが“軽EV”を作る気になった会長の一言
ランキングをもっと見る