パイオニアが発表した2014年9月中間期の連結決算は、原価率が改善したことから営業利益が前年同期比491.9%増の33億6800万円と大幅増益となった。
売上高は同0.2%減の2359億2800万円とほぼ横ばいだった。円安の効果があったものの、市販カーナビゲーションシステムが低価格化や、ホームAV製品が減少したため。
カーエレクトロニクスの売上は、同2.6%減となった。カーナビゲーションシステムは減収となり、市販市場向けは、低価格化とり国内で減少したことから減収となった。自動車メーカー向けは、国内で減少したが、中南米や北米など海外で増加したことから、増収となった。カーオーディオは増収となった。
市販市場向けは、中南米で増加したが、主に欧州で減少したことから、前年同期並み。自動車メーカー向けは、主に中国で減少したが、東南アジアや北米、欧州で増加したことから増収となった。カーエレクトロニクス全体の売上高に占める自動車メーカー向けの売上構成比は、前年同期の53%から56%にアップした。
収益では、減収や販売費及び一般管理費の増加、原価率の悪化に加え、為替差損26億6900万円が発生したため、経常損益は13億5100万円の赤字となった。前年同期の19億5300万円の赤字からは改善した。当期損益は24億3400万円の赤字だった。
通期業績見通しは売上高、営業利益は前回予想を据え置いたが経常利益は、円安の進行による為替差損の影響から前回予想から20億円マイナスの55億円に下方修正した。純利益はDJ機器事業の事業譲渡に伴う特別利益約580億円見込むことから、前回予想に対して180億円増となる200億円に上方修正した。