「異性服装禁止は違憲」トランスジェンダーが控訴審で勝訴

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異性の服装をすることを禁じたネグリ・センビラン州のイスラム州法が連邦憲法違反に当たるかどうかが争われていた裁判で、控訴裁判所は7日、3人のイスラム教徒トランスジェンダー(いわゆる性同一性傷害者)の訴えを認めて憲法違反との判断を下した。

肉体的な性別が男性である3人は女装がイスラム州法に違反しているとして逮捕されたが、表現の自由、信仰の自由、男女平等をうたった憲法に違反しているとして提訴。2013年のセレンバン高等裁判所判決は原告敗訴だったが、原告側は控訴審に上告していた。

判決を受けてネグリ・センビラン州政府は早速、連邦裁判所に上告する意向を表明。ムヒディン・ヤシン副首相は控訴審判決を尊重すべきとした上で、様々な意見を再考する必要があるとイスラム保守派への配慮をみせた。一方、イスラム原理主義政党の汎マレーシア・イスラム党(PAS)のウラマ(イスラム長老)は、違憲判決に対して「ジハード(聖戦)」を呼び掛けろと息巻いている。

伊藤 祐介

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