「自動運転で、もっとファントゥドライブに」…SIP自動運転が目指す交通社会とは

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SIP-adusプログラムディレクター渡邉浩之氏(ITSジャパン会長・トヨタ自動車顧問)
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11月12日、東京霞ヶ関にて、SIP(戦略的イノベーション創造プログラム)の自動運転システム(SIP-adus)に関する記者懇談会が開催された。

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このミーティングはSIP-adusの取り組み状況を明らかにするとともに、今後のマイルストーン紹介や報道陣からの質疑応答がなされた。

SIP-adusプログラムディレクター渡邉浩之氏(ITSジャパン会長・トヨタ自動車顧問)は、冒頭の挨拶で「自動運転を市場に出せばそれで終わりか。一番の大きな意義は交通事故を低減すること。イノベーションは大学や役所ではなく、現場で起こるもの。現場で起きていることをR&Dにフィードバックしながら同時進行で、世界中で使ってもらうための国際連携と国際標準化もおこなっていく。こうした同時並行の技術開発の取り組みはそうそうない」と述べ、自動運システムへの取り組みは画期的な事例であることを説明する。

SIP-adusが定義する自動運転の自動化レベルとしては、ACC(アダプティブクルーズコントロール)や追突軽減ブレーキ、レーンキーピングアシストなどすでに実用化されている安全運転支援システムをレベル1、「加速・操舵・制動複数を同時に自動車がおこなう状態」をレベル2(2017年以降)、「加速・操舵・制動全てを自動車が実施、緊急時のみドアリバーが対応する状態」をレベル3(2020年代前半)、そして「加速・操舵・制動全てをドライバー以外が実施、ドライバーが全く関与しない状態」という完全自動運転をレベル4(2020年代後半)と位置づける。

2020年代後半になればあらゆる道路でレベル4が実現するものではなく、住宅細街路ではレベル1、市街道路ではレベル2、幹線道路ではレベル3、高速道路ではレベル4、というように道路環境によって自動運転のレベルは変化するものとする。

SIP-adusとしては、当面の目標である「2018年までの交通事故死者2500人以下の実現」に向けてレベル2に相当する高度運転支援システム(準自動走行システム)の実用化を目指す。同時に路車間協調の自動運転システムを実現し、2020年の東京オリンピック/パラリンピックをマイルストーンとして次世代公共交通システムの整備を進める。

具体的な取組みの領域としては、
[I]自動走行システムの開発・検証
[II]交通事故死者削減・渋滞低減のための基盤技術の整備
[III]国際連携の構築
[IV]次世代都市交通への展開
の4分野をSIP-adusで扱う協調領域として分け、それ以外については競争領域として各プレイヤーの開発にゆだねることとする。

渡邉PDは、「(自動運転の実現は)交通事故を減らし、笑顔をもたらす交通社会を実現するだけでなく、自動車の運動性能がもっと進化することで、もっとファン・トゥ・ドライブになるだろう。ゆくゆくは新産業の創生や国際競争力の強化に繋がるだろう」と将来の見通しを述べた。

《北島友和》

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