東京商工リサーチは、東証1部・2部上場メーカーにおける2015年3月期 下期の「想定為替レート」を調査、その結果を発表した。
調査は、東証1部、2部に上場する主な電気機器、自動車関連、機械、精密機械メーカー(3月本決算企業)のうち、2015年3月期決算の業績見通しで第3四半期(10月)以降の下期想定為替レートが判明した85社を抽出した。
85社のうち、2015年3月期決算の下期(第3四半期以降)業績見通しでは、対ドル相場を1ドル=105円に想定した企業が32社(構成比37.6%)で最も多かった。次いで、100円が22社(同25.8%)、104円が10社、103円と107円が各5社、110円が4社と続く。想定レートの最安値は110円だった。
期初と下期の想定為替レートの比較では、「100円から105円」に変更が27社(構成比31.7%)で最も多かった。次いで、期初の「100円」と変わらず18社(同21.1%)、「100円から104円」に変更が8社、「100円から107円」に変更と「100円から103円」に変更が各3社と続く。外国為替市場のドル円相場は、一時1ドル=116円台まで円安が進み、現在は115円前後となっている。
ユーロの想定為替レートは、判明した62社で最も多かったのが、1ユーロ=135円の34社(構成比54.8%)だった。次いで、137円が8社、138円が6社、130円が5社と続く。最安値は140円だった。なお、期初時点でも1ユーロ=135円で想定する企業が多かった。ユーロ円相場は一時1ユーロ=144円台まで円安が進行。現在は143円前後となっている。