気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2014年11月14日付
●ホンダ航空機参入実現、機体も製造、エンジン量産開始(読売・10面)
●タカタ特損拡大へ、ホンダ17万台リコールで(読売・10面)
●トヨタ燃料電池車実質520万円(朝日・8面)
●冬のボーナス5.78%増、平均89万3538円、経団連一次集計(毎日・6面)
●エアバッグ、タカタ新たな不具合、ホンダで7万件リコール(毎日・26面)
●番頭の時代「トップを守る」に徹し切る、志賀俊之・日産自動車副会長(産経・1面)
●欧・豪で新型ワゴンの発売検討、富士重工・吉永泰之社長(産経・10面)
●消費税10%延期へ「17年4月」が有力、首相、来週決断(日経・1面)
●燃料電池車、水素価格、ガソリン並みに、供給ステーション,官民で運営費負担 (日経・3面)
●タイの車部品最先端へ走る,輸出2兆円規模に成長(日経・9面)
●ポルシェ日本販売最高、今年5000台「マカン」好調(日経・11面)
●ヤマハ発の電動アシスト自転車、駆動ユニット20%軽く(日経・11面)
ひとくちコメント
世界に先駆けてトヨタ自動車が燃料電池車(FCV)の『ミライ』を来週の11月18日に発表する予定だが、紙面でもそのFCVに関連する話題が尽きない。
きょうの朝日は、「実質的な購入負担額が520万円程度になることがわかった」と報じている。記事によると、「ミライの価格は税抜き約670万円で、消費税込みでは720万円程度になるそうだ。FCVの普及を後押しする経済産業省は「1台あたりの補助金を202万円とする方針」であり、「この補助金を受けると購入者の実質的な負担額は520万円程度になる」という。
一方で、きょうの日経によると、トヨタ自動車やホンダなど自動車大手と経済産業省がFCV向けの水素の価格を「ガソリン並みに引き下げる仕組みをつくる」と取り上げている。水素ステーションの運営費用の一部を官民で負担し、「現状ではガソリンの2倍近いとされる水素を安く供給できるようにする」という。
このため、経産省は来年度予算案で「水素ステーション整備の補助名目で110億円」の概算要求を提出している。いよいよ「究極のエコカー」が走り始めるが、しばらくは「補助金頼み」の「究極の“官製”エコカー」のような色彩が濃いようだ。