ダイハツディーゼルは、舶用デュアルフューエル機関「6DE28DF」を開発したと発表した。
同社の守山工場で、日本海事協会などの立ち会いのもと新型機関の型式承認試験、IMOのNOx第三次規制の鑑定試験を完了し、所要の性能を満たしていることを確認した。
デュアルフューエル機関は、ガス燃料モードとディーゼル液体燃料モードそれぞれで運転が可能となる。ガス燃料モード運転では、SOxやPMの排出はほとんどなく、CO2排出量は、ディーゼル機関に比べて23%程度の削減が可能。
また、超希薄燃焼技術によりSCRなどの後処理装置をつけることなくIMOのNOx第三次規制をクリアすることが可能となる。
型式承認試験とは、日本海事協会など、船級協会が定める舶用デュアルフューエル機関に求められる諸規則に適合していることを実証するため、船級協会により承認された試験方案に基づき実施する試験。
今回、NOx第三次規制の鑑定試験も完了したことから、機関本体の試験は終了した。今後は、制御システムも型式承認を取得する予定。
さらに今後、市場のニーズに合わせて気筒数展開を実施し、機関のラインアップを拡充する予定で、船主・造船所と協調しながら、ガス燃料船の実用化に注力する。