クラン港運営業者、年中無休方針転換を通達…イスラム金曜礼拝のためと説明 マレーシア

エマージング・マーケット 東南アジア
マレーシア クアラルンプール
マレーシア クアラルンプール 全 1 枚 拡大写真

国内最大の港であるクラン港の運営業者ノースポートが、金曜日のイスラム礼拝のために70分間操業を休止するとの通達を出した。

港湾関係者の間からは業務への影響、非イスラム社会やリベラル派からはイスラム化の波が及んできたことへの懸念の声が上がっている。

ノースポートがクラン港湾局(PKA)と海運、陸運業者などの利用関係者に対して通知してきたもので、休止時間は午後0時40分から午後1時50分まで。当面は試験運用で、2015年1月2月から正式に導入するとしている。導入理由については、2,400人に及ぶイスラム教徒の従業員が金曜礼拝に行く時間を確保するためだとしており、「ワークライフ・バランスを考慮したもの」と説明している。

PKAはノースポートから通知を受けていないとしており、直ちに通達を撤回するよう求めている。ノースポートが港湾業務を請け負うに当たって、年中無休、24時間営業が定められており、この規定に違反するという。年間289万TEU(20フィート標準コンテナ換算)のコンテナ取扱量やクレーンの稼働効率に影響を及ぼす恐れがある。

伊藤 祐介

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. 「ミニGSX-R」をスズキがサプライズ発表!? 鈴鹿8耐マシン以上に「サステナブルかもしれない」理由とは
  2. 「日本版より洒落てる」2026年モデルの米国版トヨタ『カローラ』発表に、日本のファンも注目
  3. ホンダ『プレリュード』新型、インドネシアでは「オールブラック」なプロトタイプを初公開
  4. 中国マイクロEV『小馬』10万台を販売した「かわいいペット」戦略
  5. 快進撃のヤマハ、次は「親しみやすいスーパースポーツ」で勝負!?「鈴鹿8耐2025」注目の1台
  6. 車検NGの落とし穴!? シート交換で絶対に知っておくべき新ルール~カスタムHOW TO~
  7. 約10万円で200km以上走るEVバイク登場に「現実的な選択肢」、ベトナムから日本上陸に期待の声
  8. トヨタの大型ピックアップトラックの逆輸入に期待? 新型発表に日本のファンも熱視線
  9. 次期BMW『X5』の車内を激写! メーターパネル廃止、全く新しいパノラミックiDriveディスプレイを搭載
  10. メルセデスベンツ車だけに特化!走りを静かにする「調音施工」認定店が埼玉県三郷市にオープン
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
ランキングをもっと見る