クラン港運営業者、年中無休方針転換を通達…イスラム金曜礼拝のためと説明 マレーシア

エマージング・マーケット 東南アジア
マレーシア クアラルンプール
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国内最大の港であるクラン港の運営業者ノースポートが、金曜日のイスラム礼拝のために70分間操業を休止するとの通達を出した。

港湾関係者の間からは業務への影響、非イスラム社会やリベラル派からはイスラム化の波が及んできたことへの懸念の声が上がっている。

ノースポートがクラン港湾局(PKA)と海運、陸運業者などの利用関係者に対して通知してきたもので、休止時間は午後0時40分から午後1時50分まで。当面は試験運用で、2015年1月2月から正式に導入するとしている。導入理由については、2,400人に及ぶイスラム教徒の従業員が金曜礼拝に行く時間を確保するためだとしており、「ワークライフ・バランスを考慮したもの」と説明している。

PKAはノースポートから通知を受けていないとしており、直ちに通達を撤回するよう求めている。ノースポートが港湾業務を請け負うに当たって、年中無休、24時間営業が定められており、この規定に違反するという。年間289万TEU(20フィート標準コンテナ換算)のコンテナ取扱量やクレーンの稼働効率に影響を及ぼす恐れがある。

伊藤 祐介

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