F1世界選手権に参戦するスクーデリア・フェラーリは20日、2015年のドライバー体制を発表。セバスチャン・ベッテルが加入し、キミ・ライコネンとともレギュラードライバーを務めることが正式に決まった。
2010年から4年連続でドライバーズチャンピオンに輝いたベッテル。しかし、今季は不調が続いており、18戦を終えて未勝利。来季以降の新たな活躍の場を求めるため、10月に行なわれた日本GPの期間中にレッドブル離脱を発表。その去就が注目されていたが、兼ねてから噂されていた通りフェラーリへの移籍が決まった。
ベッテルはフェラーリのリリースで「自分のF1キャリアで新しいステージが始まろうとしている自分のレース人生における夢が叶った」とコメント。かつて母国の先輩であるミハエル・シューマッハがフェラーリで黄金時代を築いたように、ベッテルも同じように成功を収めることができるか注目だ。
今シーズン、フェラーリは新規定により開発された『F14T』の性能を上手く引き出すことができず未勝利が続いている。現役ドライバーの中では一番チャンピオン回数が多いベッテル加入をきっかけに、2007年以来となる王座奪還を目指す。
そして、今回の発表と同時に2010年からチームのエースとして活躍してきたフェルナンド・アロンソの離脱が決定。一部報道では来年から再始動するマクラーレン・ホンダに移籍するのではないかと言われているが、マクラーレン側は11月中のドライバー体制に関する発表はないとコメント。こちらの動向からも目が離せない。