小学校、キリスト教徒少女に「スカーフ」着用を強制か

エマージング・マーケット 東南アジア

P.カマラナサン副教育相は、サバ州出身のキリスト教徒の女子生徒がネグリ・センビラン州の小学区でトゥドン(イスラム女性が髪を隠すために用いるスカーフ)を被ることを強制された件について徹底調査を行う意向であることを明らかにした。

「マレーシアン・インサイダー」によると、女子生徒は12歳で先頃参加したキャンプでも他のイスラム教徒の同級生と共にイスラム・プログラムに参加することを強制されたという。問題が明るみに出た際には、学校側は教師や生徒に箝口令をしいて隠蔽を図ったとされるが、ユヌス・イスマイル校長はトドゥン着用やイスラム行事への参加を強制した事実はないと反論。問題はたいしたことではなくすでに解決済みだとしている。

一方、女子生徒の母親は取材に対し当惑した様子で、「問題を大きくしたくない。娘が学校で疎外されたりトラブルに巻き込まれたりするのは望まない」と言葉少なに述べた。同件については非政府組織の「良識と倫理のためのマレーシア人の統合チーム」(Semut)が警察に訴えを起こしている。
(マレーシアン・インサイダー、11月20日)

伊藤 祐介

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