【新聞ウォッチ】欠陥エアバッグで米公聴会、タカタとホンダ幹部「陳謝」の波紋

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20日におこなわれたタカタのエアバッグリコール問題に関する公聴会
20日におこなわれたタカタのエアバッグリコール問題に関する公聴会 全 3 枚 拡大写真

気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2014年11月21日付

●衆院きょう解散、各党、公約急ぐ、自民は骨子案全作成 (読売・1面)

●広州モーターショーきょう開幕、中国車市場SUVに注力 (読売・10面)

●ジャガー「錦織」モデル(読売・10面)

●タカタ、米公聴会で陳謝、欠陥エアバッグ、品質担当「申し訳ない」 (読売・11面)

●最新エアバス機初来日(朝日・7面)

●切り返し自動でスイスイ、トヨタ車庫入れ新技術(朝日・8面)

●パナのEV電池、生産前倒し検討、米にテスラと工場(朝日・8面)

●将来なりたいものは?「歌手・タレント」女子3位に上昇 (毎日・7面)

●118円台後半、7年年3か月ぶり円安プラス効果じわり(産経・11面)

●北海道新幹線も「はやぶさ」「はやて」 (産経・30面)

●社説、燃料電池車は水素社会の扉を開けるか (日経・2面)

●トヨタ労組定昇7300円要求、春季交渉方針、ベア・一時金焦点 (日経・14面)

●自動車、日本勢が快走、今年度上期、トヨタ純利益首位を堅持 (日経・17面)

ひとくちコメント

自動車部品大手のタカタが製造した欠陥エアバッグの問題について、日本時間の11月21日未明に米上院商業科学運輸委員会が公聴会を開き、タカタやホンダの幹部が出席し、責任問題などを追及したという。

きょうの各紙にも未明の締め切り直前までの情報を報じているが、毎日は1面準トップで「タカタ幹部が陳謝」、日経も「情報遅いタカタに批判、ホンダとともに謝罪」などの見出しで取り上げている。

それによると「タカタの清水博・品質保証本部長は冒頭、『エアバッグが設計通りに作動せず、ドライバーや同乗者が死傷されており、深くおわびします』」と述べたほか、「ホンダのリック・ショステック北米上級副社長も「死傷した方々とご家族に心から謝罪します」と陳謝したと伝えている。

また、日経によると「議員からは『消費者に対する 情報提供が遅い』などと、批判が相次いだ」としながら、「両社の今後の対応次第では企業イメージだけでなく、日本メーカーの販売や業績にも大きな影響が出かねない」とも指摘している。

折しも公聴会が開かれた米国では米ロサンゼルス自動車ショーが開幕。きょうの朝日は「エコカーよりも高級車」、産経も「景気回復で高級車続々」、日経も「スポーツ・高級車が主役、ガソリン安映す」などと、見どころを伝えている。

これまで環境規制が厳しいカリフォルニア州を舞台とするロスの自動車ショーは、最先端の「エコカーの祭典」という色彩が濃かったが、今回は「ガソリン安が進む米国でスポーツ車や高級車など『非エコカー』が主役に躍り出た」(日経)という。

中国市場が伸び悩む中で、「ドル箱」の米国市場の活況は日本の自動車メーカーにとっても朗報。だが、このタイミングで米公聴会でのタカタやホンダ幹部の「陳謝」が今後の日本車の販売に与えるダメージなどを注視しなければならないようだ。

《福田俊之》

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