ミシュラン、トラック・バスの「リトレッド」強化へウェブ管理システム導入

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ミシュラン 、リトレッド後のタイヤ
ミシュラン 、リトレッド後のタイヤ 全 8 枚 拡大写真

日本ミシュランタイヤは11月28日、都内で開いた会見で、同社のトラック・バスタイヤ事業にウェブ管理システム「e-Retread」を12月1日より導入すると発表した。

同システムは、販売店向けに提供するもので、顧客から預かったタイヤをウェブ上で一元管理し、顧客に対してリアルタイムな作業状況の提供や、タイヤに対する様々なアドバイスなどができるシステムである。

同社は、近年のトラック・バス業界で、燃料価格高騰や環境配慮などの運送コストがかさむ中、使用済みタイヤを改修し、再利用する「リトレッド」が増加傾向にあると分析。これをふまえ、日本ミシュランタイヤは、リトレッドタイヤの導入を推進している。そしてリトレッドタイヤを、顧客に対してさらにアピールできるよう、今回のシステムを導入した。

導入について、トラック・バスタイヤ事業部の高橋敬明執行役員は「もともとミシュランは製品指向であり、品質に自信がある。しかし、現代では“良い製品ですよ”というだけではアピールにはならない。e-Retreadは、販売店側もミシュラン本部の営業と同様のプレゼンテーションが可能となり、顧客に対するサービスが強化できる」。

続けて「タイヤデータを一元管理することで、タイヤの最適な使い方を顧客に提案できる。また、顧客側も高いレベルの運送コスト削減が可能となる。この管理システムを用いている企業は少なく、他社との差別化を図りたい」(高橋執行役員)と説明した。

また、今回の発表会には、日本ミシュランタイヤ、トラック・バスタイヤ事業部のペルティエ・ドミニク常務執行役員も出席した。

ペルティエ常務はリトレッドタイヤの利点について「リトレッドを推進するのは、顧客が運送コストの最適化を図れるということが大きな目的。新品タイヤ購入に比べ、約60%の価格で新品同様の性能が戻る」と説明。

続けて「リトレッドは新品よりも少ない素材でタイヤを構築できるため、石油依存を軽減し、環境にも配慮することができる。日本での導入はまだ少ないが、ヨーロッパでは既に多くの運輸企業に浸透している」(ペルティエ氏)と話した。

《阿部哲也》

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