無限、電動バイク「神電 参」で見えた課題…出力アップによる“熱”をどうするか

モーターサイクル 企業動向
無限 神電 参
無限 神電 参 全 13 枚 拡大写真

無限(M-TEC)は、2015年のマン島TTレース「ゼロTTクラス」に電動二輪レーサー『神電』(2015年新型)での参戦を表明している。『神電 参』で戦った2014年は、見事1-2フィニッシュを飾った無限。2015年に向けた神電新型の開発状況などを、M-TECの勝間田聡取締役に訊いた。

「2014年は優勝をすることができたが、マシンに対する課題は多い。新型でも引き続き軽量化に取り組む」と勝間田取締役は言う。しかし課題はこれだけではない。「神電 参でモーターの出力アップは出来たが、同時に“熱”に対する問題が顕著化している。これによって走行不能にはならないが、走行時のパワーに影響が出てしまう」(勝間田取締役)。

神電 参は風、水、油の3通りでマシンを冷却。モーターは油冷とし、インバータは水冷。そしてバッテリーなどには走行風を使う。そのため、マシンにはラジエターとオイルクーラーをそれぞれ装着している。「モーターパワーを上げれば、レシプロと同じように熱も大きくなる。マシンの限られたスペースをどう利用するか、これをクリアしなければならない」と勝間田取締役は語った。

2014年マン島TTレースでは、神電 参は目標平均速度115mphのところ、117mphを記録した。勝間田取締役は「2015年型は平均速度120mphを目指す」と意気込む。

《阿部哲也》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. ノンジャンル220台のマニアック車が集合…第15回自美研ミーティング
  2. 多胡運輸が破産、首都高のローリー火災事故で損害賠償32億円
  3. 郵便局の集配車が「赤く蘇る」、KeePerが8000台を施工
  4. Sズキが電動マッサージ器を「魔改造」、25mドラッグレースに挑戦!!
  5. 見逃せない! ホイールのブレーキダスト除去術 ~Weeklyメンテナンス~
  6. ホンダ『ヴェゼル』マイナーチェンジで3グレードに集約、納期改善へ…「HuNT」「PLaY」新設定で個性強調
  7. メルセデスベンツ『Gクラス』にEV誕生、4モーターで587馬力…北京モーターショー2024
  8. 【ホンダ ヴェゼル 改良新型】開発責任者に聞いた、改良に求められた「バリュー」と「世界観」とは
  9. MINIに新種『エースマン』登場、航続406kmのEV…北京モーターショー2024
  10. 「ホンモノのGT」が日常を小冒険に変える…マセラティの新型『グラントゥーリズモ』が誘う世界とはPR
ランキングをもっと見る