【ホンダ グレイス 発表】質感にこだわり…インテリアデザイナー「形状だけをデザインしたわけではない」

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ホンダ グレイス
ホンダ グレイス 全 17 枚 拡大写真

ホンダ『グレイス』のインテリアは、知恵や技を駆使してデザインされているという。

本田技術研究所四輪R&Dセンターデザイン室1スタジオの村山亘さんによると、「予算の都合もあり、あまりお金を使わない代わりに、知恵や技を駆使してデザインした。もちろん単に形状だけをデザインはしていない」と述べる。

「今回の大きなテーマは質感だった」と村山さん。「例えばインパネやドアトリムなどにあるシルバーの加飾部分に関しても、面をネガティブな面からポジティブな面に変化するようにデザインすることで、光を微妙に拾うようにしている」という。

そうすることで、「そこに少し光があたると、(面に陰影が生まれ)質感を高く感じてもらえるような処理を施しているのだ」と話す。

村山さんは、「今回はできることが限られていたので、その中でいかに質感を高く見せることができるかがポイントだった。特にシルバーの加飾部分の形状はたくさん試作をして、吟味しながらこの形に仕上げていった」と振り返る。

そのほかにも、「リアシートは、サイドの部分が盛り上がることでリッチに感じさせているほか、シート地の模様も単純なものではなく、揺らぎを与えることで、素材感と質感にこだわった仕上げとなっている」。

最後に村山さんは、「グレイスの想定ユーザーは目の肥えた人が多いので、意識をしてデザインした」と語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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