1日の利用者数10人前後…磁気券用自動精算機「廃止・撤去」の流れ

鉄道 企業動向
11月30日から各駅に設置してある自動精算機(乗り越し精算機)を廃止した千葉モノレール
11月30日から各駅に設置してある自動精算機(乗り越し精算機)を廃止した千葉モノレール 全 24 枚 拡大写真

千葉モノレールは、11月30日から各駅に設置してある磁気券用自動精算機(乗り越し精算機)を廃止した。駅係員は「清算機をやめた初日は、日曜日とあって10人前後が有人改札で清算した」と話した。

「休日は磁気定期券を持つ利用者が買い物などで通勤区間を越えてくるが、大きな混乱もなく、予定通り機器を撤去する」(同)

JR線と接続する千葉みなと・千葉・都賀と、終端駅の千城台の4駅に駅員を配置する同社。そのほかの無人駅(14駅)については、「無人駅では、インターホンにて駅係員にご連絡いただき、新たに設置する精算箱に不足賃をお入れ下さい」と利用者に伝えている。

PASMOなどのICカードを持たないユーザーが同社の無人駅で精算する場合、インターホンで駅係員を呼び、自動精算機が撤去されたスペースにある精算箱に、差額分の運賃を入れる。それをカメラで確認した駅係員は、改札口のドアを遠隔で開閉する。

PASMOを2009年に導入した同社は、ICカードの普及にあわせ、老朽化した磁気券用自動精算機のすべてと、一部の券売機を撤去することを決めた。1日10人前後が利用するのみである乗り越し精算機に、更新費用をあてられないという思いもうかがえる。

埼玉高速鉄道は、千葉モノレールよりも1年以上早く磁気券用自動精算機の休止・廃止に踏み切った。関西では、私鉄などの共通磁気乗車券「スルッとKANSAI」の廃止も検討されているという。

また熊本では、九州産交バス・産交バス・熊本電気鉄道・熊本バス・熊本都市バスの交通事業者5社と肥銀コンピュータサービスによる「熊本地域振興ICカード」が2015年4月から導入される。今後、ICカードの普及により、千葉モノレールや埼玉高速鉄道にみられる従来機器の廃止・撤去の流れが広がりつつある。

《レスポンス編集部》

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