マレーシア外国貿易開発公社(MATRADE)の発表(速報値)によると、2014年10月の輸出高は650.9億リンギで、前年同月比で3.1%のマイナスとなった。
前年比でマイナスとなったのは2013年7月以来。昨年10月がひと月当たりの過去最高を記録したための反動とみられる。前月比では0.9%の増加となった。
輸入高は639.0億リンギで、前年同月比で9.1%、前月比では15.8%のそれぞれ増加となった。貿易高は1,289.9億リンギで、前年同期比で2.6%、前月比では7.7%のそれぞれ増加。貿易収支は11.9億リンギの黒字で、前年同期比で86.3%、前月比で87.3%のそれぞれ大幅マイナスとなった。
10月の輸出先を国・地域別で見ると、シンガポールがトップとなり、2-5位は中国、日本、米国、タイの順。対日輸出額は66.4億リンギで、前年同月比4.7%のマイナスとなった。電気・電子や液化天然ガス(LNG)の減少が影響した。1位だったシンガポールは前年同月比で2.0%増加、2位の中国は同17.9%減少した。
10月の輸入は、中国が100.7億リンギでトップとなった。シンガポールが78.8億リンギで2位、コスタリカが47.3億リンギで一躍3位に躍り出、日本は46.3億リンギで4位に後退した。品目別では、電気・電子が205.5億リンギでトップ。これに精油製品、化学製品が続いた。