鉄道係員への暴力、2014年上期は過去最悪

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日本民営鉄道協会は大手民鉄16社で今年上期に発生した暴力行為の件数を発表。125件で2000年度以降過去最多だった。同協会加盟各社など79社局は12月8日から、写真のポスターを車内や駅に掲出し暴力行為の防止を訴える
日本民営鉄道協会は大手民鉄16社で今年上期に発生した暴力行為の件数を発表。125件で2000年度以降過去最多だった。同協会加盟各社など79社局は12月8日から、写真のポスターを車内や駅に掲出し暴力行為の防止を訴える 全 2 枚 拡大写真

日本民営鉄道協会はこのほど、大手民鉄16社で2014年上期(4月~9月)に発生した駅員や乗務員などに対する暴力行為の件数を発表した。件数は125件で、前年同期より15件増え、上期としてはデータのある2000年度以降で最悪となった。

場所別の発生件数では改札が47件(38%)でトップとなり、前年や一昨年には最多だったホームは40件で2位(32%)となった。発生の契機では「理由なく突然に」が43件(34%)でトップ。加害者の年齢層は20代が15%、30代が17%、40代が20%、50代が12%、60代以上が21%とほぼ全年齢層にわたっているものの、72%が飲酒していた。

2000年度には75件だった暴力行為発生件数は、2008年度には236件(上期111件、下期125件)まで増加。同年度以降は僅かに減りつつあるものの、2013年度も218件と依然として高い件数で推移している。

日本民営鉄道協会加盟各社と、北海道を除くJR旅客5社や各地の地下鉄など79社局は12月8日から「暴力は犯罪」と訴えるポスターを駅や車内に掲示し、飲酒の機会が増える年末年始に向けてPRする。

《小佐野カゲトシ@RailPlanet》

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