IoT×自動車をテーマにハッカソン開催、最優秀賞は車中思い出記録サービス「CARTALK」

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車中でのふとした思い出を残すサービス「CARTALK」を提案した、「Clip」チームが最優秀賞を受賞
車中でのふとした思い出を残すサービス「CARTALK」を提案した、「Clip」チームが最優秀賞を受賞 全 8 枚 拡大写真

12月6日から7日にかけ、クルマをITデバイスとして捉え、独自のプロダクトやサービスを考案するビジネスコンテスト「Motors Hack Weekend」が開催された。

コンテストでは“IoT(Internet of Things)時代が到来したクルマの新しい価値を考え、2020年までにスタンダードとなるあなた独自のプロダクト(車関連IoT製品)、WEBサービスでの起業案を提案せよ”という課題のもと、大学生や既に自身で作ったサービス運用をしている社会人などの参加者が、新しい事業案を発表した。

特別協賛企業であるTOYOTAや、日本マイクロソフト、トーマツベンチャーサポート、バンダイナムコゲームス、日本IBM、三栄書房から審査員が出席し、参加者のプレゼンテーションに対して事業の具体的なイメージや実現可能性、マネタイズなどの観点からフィードバックを行った。

そして7日には計13チームの中から最優秀賞と優秀賞、各社による特別賞が選出された。

最優秀賞は思い出記録サービス「CARTALK」

コンテストの結果、車の中でのふとした思い出を残すサービス「CARTALK」を提案した、「Clip」チームが最優秀賞を受賞。ログカメラをクルマにつなぎ、音声や動画、移動情報を取得して動画として提供することで、形に残りにくい車内でのふとした思い出を残すもの。同チームには賞金20万円が贈られ、東京オートサロンにて改めてデモと表彰式が行われるという。

この他トヨタ賞では赤信号で止まった車に対し、アプリを通じた抽選、広告を打ち出す「RED CHANCE!!」が選出された。審査員を務めたトヨタ自動車広報部メディアリレーション室、本多誠之氏は「赤信号のイライラをワクワクに変えるという、斬新な着想やドライバー目線での考案であったことが評価のポイントだった」とコメントし、今後も若い人たちにより積極的にアイディアを出してほしい、と呼びかけた。

IoT分野で起業家志望者向けプラットフォームをつくる

なお、同コンテストはもともと三栄書房の吉岡大介氏と、若者の起業サポートに取り組む事業を展開するハタプロの代表取締役、伊澤諒太氏を発起人とする企画だという。三栄書房のとある連載を通じて出逢った吉岡氏と伊澤氏は、ともに新しいビジネスをつくる、起業家志望者向けのプラットフォームがあったら、と語らってきたのだという。

今回の企画もその試みの一つ。「三栄書房の自動車メディア会社としてのリソースと、ハタプロがもつ起業志望者のネットワークアセットを組み合わせることでクルマの価値を新しい視点で見直し、自動車業界を盛り上げていくことができたら」と、今回のMotors Hack Weekendの意義について伊澤氏は説明する。

「これまでは他の産業に目が行きがちだったが、車産業に関心をもつようになる参加者も見受けられた。今後も新しいビジネス創出に向けたプラットフォームづくりに尽力していきたい」(伊澤氏)。

《北原 梨津子》

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