アルマ望遠鏡による観測で「赤ちゃん星」のまわりにガスと塵の渦巻きを発見

宇宙 科学
実際のアルマ望遠鏡観測成果(左)とスーパーコンピュータ「アテルイ」を用いて計算した、原始連星の周囲の円盤(右)。
実際のアルマ望遠鏡観測成果(左)とスーパーコンピュータ「アテルイ」を用いて計算した、原始連星の周囲の円盤(右)。 全 1 枚 拡大写真

国立天文台は、台湾中央研究院天文及天文物理研究所の高桑繁久副研究員が率いる研究チームが、アルマ望遠鏡を使用したおうし座にある生まれたばかりの双子星の観測で、双子の赤ちゃん星(原始星)のまわりに、ガスと塵の渦巻きを発見したと発表した。

また、渦巻きのあいだを通って、ガスが赤ちゃん星に向かって落下していく様子も初めて観測された。国立天文台では、宇宙に数多く存在する、双子の星の誕生と成長の様子に迫る重要な観測成果としている。

研究チームはまた、スーパーコンピュータ「アテルイ」を使って、この円盤に含まれるガスの分布や運動をシミュレーションした結果と、観測データと比較することで、円盤は単純な環ではなく、円盤から中心のふたつの星に向かって渦巻き腕が伸びていることを明らかにした。

さらに、円盤からふたつの星に向かってガスが流れ込んでいることも分かった。これは、原始連星が円盤を揺さぶり、円盤のガスが連星に落下し始めている様子を世界で初めてとらえた成果となった。

《レスポンス編集部》

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