OKIアイディエス(OIDS)は、クロアチアのザイロン社と、日本国内における先進運転支援システム(ADAS)技術の独占使用契約を締結したと発表した。
自動車業界では、ドライバーや歩行者の安全性を高めるため、高速・高精度な画像検出・認識技術を搭載したサラウンドビュー機能や運転支援システムの普及が進んでいる。メーカーは、これらの技術を製品に組み込む際、専用のシステムLSIに代わり、開発のイニシャルコストやリスクを低減し、開発サイクルの縮小と多用な製品への展開が可能なFPGA(集積回路)を採用する動きが拡大している。
欧州と北米のADAS市場で突出したFPGAベースの開発実績をもつザイロン社と、日本国内を中心に高速画像転送、通信処理のFPGA用IP(知的財産)やサービスを提供しているOIDSは連携して、今後成長が見込まれる国内ADAS市場へFPGA設計技術の提供を開始する。
今回の提携により、OIDSは豊富な実績とノウハウを持つザイロン社のADAS技術を活用することで、日本国内の自動車市場における設計受託の販売を強化。一方、ザイロン社はアジア、米国、欧州での事業を拡大しながら、OIDSを通して日本国内の主要顧客の取り込みを目指す。