リサーチ会社ウェルスインサイトが実施した調査で、クアラルンプール(KL)の100万米ドル以上の資産を持つ資産家の数が世界で一番多いことが明らかになった。
2013年のKLの富豪の数は1万3,800人となった。アブダビでは1万2,500人、ケープタウンでは8,753人、バーミンガムは8,736人だった。
KLの大富豪の数が増え、マレーシア経済が発展している一方で、マレーシアの人口の貧富の差が開いていることも示している。マレーシアの平均年収は2万リンギ程度、法定最低賃金は月間900リンギ。
ウェルスインサイトは、マレーシアにおける資産家の数がここ4年間で大きく増え、マレーシア人の資産家の総資産額も、1,510億米ドルから2008年には2,060億米ドルに増加すると予想した。今後も順調に増え続けるの見込みを示した。
ウェルスインサイトのアナリスト、トム・カーライル氏によるとマレーシア経済は金融危機の中でも順調に成長を続けており、資産家の数の増加に繋がった。マレーシアはイスラム銀行のハブでもあり、多額の投資が集まっている。また、不動産や建設セクターも順調で、今後も富裕層の数が増えると見られている。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、12月12日、東方日報、マレーメイル・オンライン、12月9日)