NASA、新型宇宙船「オリオン」がとらえた大気圏再突入から着水までの映像を公開

宇宙 企業動向
NASA、新型宇宙船「オリオン」がとらえた大気圏再突入から着水までの映像を公開
NASA、新型宇宙船「オリオン」がとらえた大気圏再突入から着水までの映像を公開 全 4 枚 拡大写真

米航空宇宙局(NASA)は12月5日に行われた新型宇宙船「オリオン」試験飛行中、クルーモジュール窓のカメラがとらえた映像の中から、大気圏再突入~太平洋上着水部分を19日、公開した。

【画像全4枚】

「オリオン」クルーモジュール窓のカメラがとらえた映像データの大部分は、地上に送信されていたが、大気圏再突入時に生じる「ブラックアウト」により、データ受信が一時途切れていた。今回公開された映像は、宇宙船がプラズマに覆われていた時の、途切れていた部分となる。

映像の序盤、大気圏再突入時の速度は時速3万2000キロメートル、最大温度は約2200度近くに達していた。熱が上昇するにつれて、プラズマの色は白、黄、薄紫、深紅へと変化。パラシュート放出・開傘後の速度は時速32キロメートルまで低下していた。着水後、クルーモジュールはNASA、米海軍、ロッキード・マーティン社の合同チームが回収した。

今回の無人試験飛行は、火星への有人飛行に向けた重要な一歩であり、エンジニアにとって宇宙船システムの重要箇所(特に熱シールド)を検証する好機となった。なお、次回の「オリオン」試験飛行に用いられる打ち上げロケットは、新型ロケット「スペース・ローンチ・システム(SLS)」に決定している。

《日下部みずき》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 新車世界販売 ホンダ4位に転落、スズキ2位に浮上へ、2025年度下期[新聞ウォッチ]
  2. 「就職人気企業ランキング」総合トップは8年連続で伊藤忠商事、トヨタは42位に後退[新聞ウォッチ]
  3. 「日本一“ちょうどいい日産車”」小型セダン『セントラ』の進化に日本のファンも「気合い入りすぎw」と注目
  4. 小さくてびっくり! 噂のメルセデスベンツ「ベビーGクラス」、ついに実車をスクープ
  5. ジャガーの名車『Eタイプ』がベース、930kgまで軽量化した「ライトウェイトGTR」発表
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る