ジェイテクト、国内ベアリング生産拠点再編成に着手…産業機械向けを増強

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ジェイテクト 安形哲夫 社長
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トヨタ系部品メーカー、ジェイテクトの安形哲夫社長は12月22日、都内で会見し、ベアリングの国内生産拠点の再編成に着手することを明らかにした。成長が見込まれる産業機械向けの生産を強化するのが狙いで、今後3年間に90億円を投じて行う。

安形社長は「ベアリング事業は今まで自動車用にかなり注力してきた。自動車向けの良いところは数は絶対保証してくれるが、かなり競争が厳しく、あまり儲からない。産業機械用は多品種少量だが、それなりのマージンが得られるということで、事業ポートフォリオの中で産業機械向けを伸ばすことを考えている」と述べた。

具体的には「国分工場(大阪府柏原市)で生産している自動車用ハブベアリングを顧客に近い場所にある亀山工場(三重県亀山市)に移す。またテーパーローラーベアリング(円錐ころ軸受)、シングルボールベアリング(玉軸受)の一部も徳島工場(徳島県藍住町)、香川工場(香川県東かがわ市)や海外に移す」計画。

これにより「これにより国分工場は中大型サイズのテーパーローラーを始め、航空機や鉄道向け高精度なものや、風力発電向け超大型なものなど産業機械用軸受けのマザー工場に特化する。90億円を投じてかなりの大改造を3年かけて行う」としている。

《小松哲也》

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