【トヨタ ランドクルーザー70 試乗】昭和系ザ・ワイルド復活!…吉田由美

試乗記 国産車
トヨタ ランドクルーザー70 ピックアップ と 吉田由美氏
トヨタ ランドクルーザー70 ピックアップ と 吉田由美氏 全 12 枚 拡大写真
「そういえば最近見なくなったなー」と思ったら、日本での販売はすでに終了していた『ランドクルーザー 70』シリーズ。そのカクカクしたデザインとどことなくレトロな雰囲気は、今もなおファンが多いようですが、それがここにきて1年間の限定販売ということで、更にマニア心をくすぐりそう~。

今回、販売されたのはバンタイプとピックアップタイプの2種類。ちなみにピックアップタイプは、やはり新興国などの需要を考えて新設定したものと思われます。

エンジンは『ランドクルーザープラド』と同じ4リットルのV型6気筒。トランスミッションは、今更な感じの5速MTのみ。シフトレバーの感じもシンプルで、インテリアも、今はすっかり見なくなった昔タイプの横にスライドするレバー式のエアコンだったりと、なんだか昭和な感じで懐かしい。いや、むしろこの時代を知らない若者には、これが「かわいい~」と思うのかもしれない。

メーター系も、超アナログ。エンジン音などもかなり大きめで、すべてにおいて滑らかさとは縁遠く、ガラガラ音を立てて走る様は、武骨で働くクルマ感たっぷり。また、小回りや運転のしやすさなども、期待はできません。特にバンタイプは全長が4m以上もあるので、後ろ部分に気を使います。それでも個性を出したい人、こだわり感は感じられるので、「人とかぶりたくない」という人にはおススメかも。

とはいえ、日本ではピックアップトラックタイプは乗用としては使い勝手がよくなさそうなので、やはり実用車として考えるとバンタイプのほうがよさそう。

まあ『ランドクルーザー70』に乗るような人は、そもそも滑らかさとか静かさなどは求めていないと思うので、そういう意味では見た目通り、期待通り…といえるのではないでしょうか。

■5つ星評価
パッケージ:★★★
インテリア/居住性:★★
パワーソース:★★
フットワーク:★★
おススメ度:★★

吉田由美|カーライフ・エッセイスト
短大時代からモデルを始め、国産メーカーのセーフティドライビングのインストラクター経て2000年に「カーライフ・エッセイスト」に転身。クルマまわりのエトセトラについて独自の視点で自動車雑誌を中心に、テレビ、ラジオ、web、新聞、トークショー、講演会などで広く活動中。3つのブログを展開し、中でも「なんちゃってセレブなカーライフ」は1日約20万アクセスの人気を誇る。

《吉田 由美》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「TWIN TURBOのロゴ懐かしい!」Z32ファン感涙、レトロ感あふれる新型『フェアレディZ』が話題に
  2. 「妄想が現実になった」トヨタがAE86のエンジン部品を発売へ…「復刻だけじゃない」その内容に驚きの声
  3. 「動画を観る」もっとも良い方法とは? トヨタ車純正ディスプレイオーディオ搭載車の場合は?[車内エンタメ最新事情]
  4. レクサス『IS』改良新型、米国はハイブリッドなし..V6ガソリンだけを設定
  5. ヤマハの3輪スクーター『トリシティ』が進化! SNSでの注目は「デザイン」と「屋根が付くか」
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る